
【広島カープ】大盛・中村奨成の覚醒と37歳の秋山

■「野球を楽しく感じることができている」
秋山と中村奨成を併用しているときは、相手先発投手の左右でスタメンを入れ替えていた。左投手のときは中村奨成、右投手のときは秋山。しかし、大盛が活躍し出してからは相手がサウスポーでも大盛がスタメンで出るようになった。
6月19日のソフトバンク戦の試合中に紹介された大盛のコメントが印象に残っている。
「やっと野球を楽しく感じることができている。代走・守備で貢献していると言われていても実感がなかった。自分では納得できていなかった。いまスタメンで出場して最後まで出ている、なんとか続けていきたい」
過去に「守備固めだけでもいてくれて助かる」というようなことを書いたけど(【広島カープ】契約更改で思ったこと②大卒新人4投手)、本人的には別に嬉しくなかったんだね、誉め言葉のつもりだったんだけど…
■秋山のNPB通算安打数は1739本
秋山の出番が減っている。確か秋山が日本球界に復帰するとき、「2000本安打を支援する」と約束して獲得したはず。その時点であと500本以上必要だった。他球団は、すでにピークを過ぎた秋山にそれだけの出場機会を確約することができなくて、契約に至らなかったわけだ。もちろん実力の世界だから、秋山も約束が守られないことを非難したりはしないだろう。でもちょっと気になるんだよね。獲得するために適当なことを言う球団であってほしくないから。
MLBでは71本打ってるから日米通算で1810安打、2000本まであと190本だ。2022年のシーズン途中にカープに来て、もう334本打っている(2025年6月26日時点)。いまみたいな起用法でも再来年のシーズン中には達成できそうなんだけど。遅くとも40歳までには…。ただ、意外にも代打適性がないから難しそうだなあ。直近のスタメンで出た試合だったか、レフトの守備で致命的なミスをしたのも気になる。調子を落としているだけだけとしても、年齢的に衰えと見えてしまうよね。とは言え、このまま終わるとも思えないし、なんとか出場機会を得てほしい。
■中村奨成の2軍行きは今季はもうない
秋山が代打で結果を残せないでいるのに対し、中村奨成には代打適性がある。いまや堂林よりも高評価を得ている気がする。スタメン落ちが続いたときは、2軍で調子のいい選手と入れ替えかなと思ったけど、代打で結果が出せるならもう中村奨成を2軍に落とす理由はない。スタメンでも起用できるし、代走でも守備固めでも使える、そのうえチャンスで長打を打てるんだから。相手チームも代打中村は怖いでしょう。